「車のコーティングと塗装は、何が違うの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

塗装をしていればコーティングをしなくても大丈夫だと考えている方も少なくありません。

 

しかし、結論からいうと、コーティングをしなければ塗装も守ることは不可能です。

塗装は車のボディに色をつけ、錆を防止するために塗布されます。

一方コーティングは、車全体と塗装を守るために保護膜を形成し、傷や汚れの付着を防ぐために施されるものです。

 

今回は、コーティングと塗装の違いと特徴を、詳しく掘り下げていきます。

車のコーティングを検討中の方や、塗装だけで十分だと考えている方は、ぜひ最後まで読んでいってください。

 

コーティングと塗装の違い

車に施すコーティングと塗装の違いは、その効果にあります。

塗装は防錆効果があり、車のボディに着色する役割がある一方、コーティングは、車のボディを傷や汚れなどから守る役割があります。

コーティングを施すことで、結果的に塗装を守ることにもなるため、車を美しい状態で保ちたいのであればコーティングを施すと良いでしょう。

それぞれの特徴を詳しく解説していきますので、コーティングを検討している方は参考にしてみてください。

 

塗装は防錆効果とカラーリングのため

車は鉄でできており、酸素に触れることで錆が生じます。

車に塗装を施すことで、錆の発生を防ぎ、着色が可能です。

また、車の表面に塗る塗装は、層を形成することでボディを守ります。

塗装は何層にも重ねて塗布することができ、塗装が剥がれた際には塗り直しをすることで、保護機能を維持できます。

 

コーティングは車を傷や汚れから保護するため

コーディングは、車の表面に薄い被膜を形成し、保護膜をつくってボディを守ります。

塗装された車の表面に施工し、傷や汚れの付着を防ぐのがコーティングです。

また、撥水性能や塗装が剥がれるのを防ぐ効果、ツヤを出して見た目をきれいにする効果などもあります。

汚れが付着しにくいため、日々の洗車やお手入れも楽になるのも、メリットです。

本格的に傷や汚れから車を守りたいのであれば、塗装だけではなく、コーティングを施すと良いでしょう。

 

コーティングの種類4つ

塗装は防錆効果があるものの、傷や汚れから車を守る効果は薄いです。

そのため、しっかりと車を保護したいのであれば、コーディングをおすすめします。

言い換えれば、コーティングは塗装の劣化を防ぐためのものでもあるので、施工しておいて損はないでしょう

ここでは、コーティングの種類を4つに分けてご紹介しますので、ご自身の求める効果と照らし合わせて検討してみてください。

 

1.ポリマー系コーティング

2.フッ素コーティング

3.ガラスコーティング

4.セラミックコーティング

 

1.ポリマー系コーティング

ポリマー系コーティングは、樹脂によるコーティングで、施工のしやすさと価格の安さが特徴です。

ワックスよりは耐久性が高いものの、紫外線や酸性雨、熱によってコーティングが剥がれてしまいます。

 

2.フッ素コーティング

フッ素コーティングは、雨や油を弾く特性があり、洗車がしやすくなるメリットがあります。

しかし、フッ素コーティングは傷や衝撃に弱く、効果の持続性も低い点が弱点です。

およそ3か月前後でメンテナンスが必要になります。

 

3.ガラスコーティング

ガラスコーティングは、紫外線に強く、傷や汚れからも車を守ってくれます。

車の塗装を美しく引き立たせるツヤや光沢のある見た目も、特徴的です。

施工が難しく、他のコーティングと比べて費用がかかるデメリットもありますが、耐用年数が長いため、長期的に見たら節約につながる可能性もあるでしょう。

 

4.セラミックコーティング

セラミックコーティングは、ガラスコーティングよりも強い耐久性があり、一度コーティングすると薬品では剥がせなくなります。

紫外線や酸性雨から車を守り、傷や汚れなどもつきにくく、塩害などの影響も受けにくいのが特徴です。

施工に時間を要する点と、費用が高額な点を除けば、メリット尽くしのコーティングといえます。

特に塩害の被害を受けやすい沿岸部や、雪が降る地域などにおすすめのコーティングです。

 

車のコーティングを依頼できるお店

車のコーティングを依頼できるお店は、主に以下の3つです。

・カーディーラー

・カー用品店

・コーティング専門店

品質を重視する方は、コーティング専門店での依頼を検討すると良いでしょう。

とにかく費用を抑えたいという方は、カー用品店がおすすめです。

納品時にはすでにコーティングされていてほしい方は、ディーラーで車の購入時と同じタイミングで依頼することをおすすめします。

 

カーディーラー：手間と時間を省きたい

カーディーラーでのコーティングは、車の納車と同時にコーティングが終わっているため、再度どこかのお店にコーティングを依頼せずに済みます。

手間と時間が省けるので、忙しい方や面倒くさがりな方におすすめの依頼先です。

しかし、コーティングの品質は保証されません。

ディーラーはコーティングの施工を外注することも多く、品質に偏りが生じる場合もあります。

また、手数料なども高額になる傾向があるため、依頼する際は慎重に検討しましょう。

 

カー用品店：とにかく費用を抑えたい

カー用品店は、とにかく費用を抑えて安くコーティングをしたい方におすすめです。

カー用品店であれば、比較的店舗の数も多いため、気軽に依頼できます。

 

しかし、カー用品店でのコーティングは、スタッフの技量によって品質が左右するため、注意が必要です。

経験豊富なスタッフに当たれば良いですが、新人や経験の少ないスタッフに当たってしまうと、品質は下がります。

予算をかけられるのであれば、コーティング専門店での施工が確実です。

 

コーティング専門店：品質を重視したい

コーティング専門店は、知識も経験も豊富な専門スタッフが施工を行います。

そのため、コーティングの品質は非常に高く、効果を最大限に引き出してくれます。

車の塗装を長い間守るためにも、品質の良いコーティングは欠かせません。

費用は高額になりますが、確実に品質の良いコーティングを依頼したいのであれば、コーティング専門店を選ぶと良いでしょう。

 

まとめ

車のコーティングと塗装は、全く別物です。

塗装は車の錆を防ぐための加工であり、ボディに着色するために施工します。

一方でコーティングは、車を傷や汚れから守り、塗装の剥がれや劣化を防ぐ役割があります。

 

どちらも非常に重要ですが、本格的に車を保護したいのであれば、コーティングをすると良いでしょう。

コーティング専門店では、知識と経験が豊富なプロがコーティングを施してくれるため、効果を最大限に引き出してくれます。

美しく艶やかな見た目を持続させたい方は、コーティングの施工を検討してみてください。